最近ラノベを読み始めたのだが、特筆して面白い作品に出会ったので、感想など書いてみようと思う。
タイピングハイ!
角川スニーカーの優秀賞だそうです。結構良い賞だそうですよ。私はよく知りませんがね。内容としては未来的リアル世界でAIを題材に学園内であれやこれや。という感じです。
ストーリー云々は後で語るとして、その文体が独特で面白かった。一件クール&ドライとも思える主人公の一人称だが、所々に意外な表現やボキャブラリィが盛り込まれており、一つの文章として読み進めていく事を退屈にさせない魅力がある。悪く言えば癖があるとも言える。
後半のネタバレ部などはちょっと巻きがかかっていたようにも思えるのですが、布石や直前までのシチュエーション、そしてその場での演出の仕方、語り口というか文章の文体から、読んでいる最中には違和感を感じさせない上手さがありました。
まぁ、何が言いたいかというと、登場人物である学園の生徒会長が私にとってドツボの娘であった訳ですよ。ネタバレ要素を除いても好みなのに、ネタバレ要素を含めたら二乗三乗ってわけです。久々に自分がタクなんだと実感できる。所謂「萌え」しかも、一般人とは恐らく違うであろうその感覚が、なんだか嬉しかった。